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2017.03.05 編集長コラム

『R-1ぐらんぷり2017』を振り返る

2月28に放送された『R-1ぐらんぷり2017』、皆さんはご覧になりましたか? いやー、今回も盛り上がりましたね。この手の賞レースでは毎回、出場する芸人の顔ぶれによってその場の雰囲気も微妙に変わるところがあります。シビアなネタのクオリティ勝負になる場合もあれば、キャラクターの強さが求められるときもある。今回はどうだったかというと、とにかくその場の空気をつかんで盛り上げた人の勝ち、という感じだったのではないかと思います。ハダカ芸を売りにしているアキラ100%さんが優勝したことがそれを象徴しています。

 

アキラさんのこの感じは、昨年の大会で優勝したハリウッドザコシショウさんにも通じるものがあります。昨年も今年も私は予選から『R-1』を見ていたのですが、昨年はとにかく予選のときからザコシショウさんのウケ方がすごかったのです。客席全体がドカンとウケているというより、その中の何割かがそのまま死んじゃうんじゃないかと思うくらい激しく笑い転げている感じでした。もちろん私もその中の1人です。決勝でもザコシショウさんは予選の勢いそのままに突っ走り、見事に優勝を果たしました。

 

アキラさんも、今年の予選では会場を沸かせていました。そのときの空気としては、ウケているとか面白いと思われているというより、とにかく盛り上げている、という感じ。予選では、一線級のピン芸人の皆さんが1年かけて作り込んできた自信作を披露するため、どうしても緊張感が漂ってしまうところがあります。でも、アキラさんのときにはそういう張り詰めた感じがありませんでした。

 

むしろ、お客さんがみんなリラックスしていて、彼のパフォーマンスをお祭り気分で楽しんでいるようなところがあったのです。もちろん、股間が見えるか見えないかギリギリの決死の芸なので、別の意味での緊張感はあるわけですが。ただ、その空気をうまく笑いに変えていましたね。

 

決勝に上がった12人の芸人は、間違いなく全員が全員、ものすごく面白かったし、レベルの高い芸を披露していました。その中でも、あの日の会場を一番盛り上げたのは誰だったのか、ということになると、アキラさんに軍配が上がったのでしょう。今回は12人中5人が女性芸人という結果になり、出てくる芸人の芸風やキャラクターもますます多様化してきています。笑いの基本中の基本であるハダカ芸で一点突破して栄光をつかんだアキラさんの偉業は、決して忘れられることはないでしょう。

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ラリー遠田
ラリー遠田

我らがオモプラッタ編集長、お笑い評論家「ラリー遠田」!

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