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2017.02.26 編集長コラム

ゆりやんレトリィバァの面白さの秘密

ピン芸の日本一を決める『R-1ぐらんぷり2017』の決勝戦がいよいよ間近に迫っていますね。ブルゾンちえみレイザーラモンRG横澤夏子などの人気芸人が決勝に名を連ねているわけですが、今年の大本命はやはり、女性ピン芸人のゆりやんレトリィバァでしょう。過去の『R-1』では2回の決勝経験があり、いずれも最終3組まで勝ち残っています。『R-1』を目前に控えた2月24日、ゆりやんは『NHK上方漫才コンテスト』でも優勝を果たしました。『R-1』優勝に向けて順調な仕上がりを見せています。

 

歌がうまい人は、ある音を一度聴いただけでぴったりその音程に合わせて歌うことができるといいます。誰でも練習を重ねればその精度はどんどん上がっていくものですが、才能のある人は最初からピタッと合っている。これ、お笑いにも同じことが言えると思うんですよね。「笑いの絶対音感」のようなものを、持っている人は最初から持っているんです。

 

そして、ゆりやんレトリィバァという芸人にはそれを感じるんですよ。彼女はよしもとの芸人養成所『NSC大阪校』を首席で卒業しています。その芸は当時から完成されていたのでしょう。彼女のネタはとにかくどれも完成度が高い。個々のフレーズが面白いのはもちろん、動き、言い方、間合いなど、すべてがピタッとちょうどいいところに来ている。とてつもない才能がほとばしっているのを感じさせます。なにしろまだ芸歴4年目ですからね。ただ者ではありません。

 

そんなゆりやんさんに弱点があるとすれば、「完璧すぎる」ということでしょう。歌手は楽譜通りに正確に歌うことができればいいというものではありません。ちょっと音が外れているけど味があるとか、声に魅力があるとか、歌手が評価されるのにはいろいろな尺度があるのと同じで、お笑いの芸にもいろいろな評価基準があります。

 

例えば、昨年の『R-1』で優勝したハリウッドザコシショウはまさにゆりやんとは正反対のタイプと言えるでしょう。ゆりやんが笑いのツボをピンポイントで射抜くスナイパーだとすれば、ハリウッドザコシショウは笑いの絨毯爆撃。手当たり次第の怒濤の攻撃で一面を火の海にしていきます。そういう芸風の人がゆりやんの優勝を阻止する可能性も十分あります。決勝が楽しみですね。

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ラリー遠田
ラリー遠田

我らがオモプラッタ編集長、お笑い評論家「ラリー遠田」!

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