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2017.02.12 編集長コラム

いま『笑点』が熱い

突然ですが、『笑点』って見てますか? 30代以下ぐらいの世代だと、たとえお笑い好きでも見ていない人の方が多いかもしれません。

 

『笑点』って、何十年も変わらず大喜利をやり続けているマンネリ番組でしょ?

 

なんてことを思っている人すらいるかもしれないですね。私もそう言いたくなるお気持ちは分からないでもない。でも、最近の『笑点』はちょっと違うんです。ここしばらく『笑点』を見ていない若い人には、ぜひ一度見てみてほしいのです。「えっ、いま『笑点』ってこんなことになってるの!?」と驚かれるかもしれません。

 

まず、ここ数年でメンバーがガラッと変わりました。先代の三遊亭円楽さんが司会を務めていた時代の後、桂歌丸さんがそれを引き継ぎ、さらに歌丸さんが勇退した後には春風亭昇太さんが司会になりました。昇太さんは57歳なのに年齢を感じさせない不思議な人です。明るく楽しく、なめられやすそうな外見とキャラクター。でも、そんな昇太さんが『笑点』のイメージを一気に若々しいものにしてくれたように思います。

 

さらに、時代を経て、昔から出ているレギュラー陣のキャラクターにも変化が生じています。ドヤ顔で解答をするスタイルに定評のあった三遊亭好楽さんは、いつのまにか堂々としたスベリキャラになっていました。自分がスベってしまうことを潔く認めて、それを解答のネタとして組み込んでいくのです。好楽さんが自らスベリキャラへの道を突き進み、番組側も好楽さんをスベリキャラ扱いしている中で、ややスベり気味の林家三平さんのキャラがむしろ薄く見えてしまう、という弊害まで起きています。

 

林家木久扇さんは、79歳にして衰えを感じさせない見事なボケキャラを演じ切っています。どこまで計算でどこまで天然なのかよく分からない悪ふざけの破壊力は圧倒的です。と思いきや、最近では「PPAP」のパロディをネタの中に取り入れて、「これのどこが面白いんですか」とボソッと言ったりする皮肉屋の一面もあったりします。ラーメンの出汁のように、年齢を重ねてますます味が出てきているのです。

 

そういえば最近『笑点』って見てないなあ、という人はぜひ一度チェックしてみてください。2017年現在の『笑点』は、狩野英孝化する好楽有吉弘行化する木久扇などに象徴されるように、今どきのバラエティっぽい空気に満ちています。

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ラリー遠田
ラリー遠田

我らがオモプラッタ編集長、お笑い評論家「ラリー遠田」!

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