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2017.01.08 編集長コラム

バラエティ化する『NHK紅白歌合戦』

2017年、始まっちゃいましたね。気付けばあっという間でした。

 

私は、実家に帰って「家族で『紅白』を見て年を越す」という、いつになくベタな形の年越しを経験しました。

 

ただ、いつもだったら何となく「ながら見」とか「とばし見」になっていた『紅白』を、今年は気付いたら最初から最後まで見ていたんです。なんか、良かったんですよ。出ている歌手の顔ぶれも一気に若返って、ベテラン演歌勢やベテランアイドル勢も激減して、その代わりに、PUFFYとかイエモンとかX JAPANとか、私の世代がピンと来るような人たちが目立っていて。要所要所でトレンディエンジェルとか平野ノラさんとか渡辺直美さんとか、芸人さんも出たりしていて。バラエティっぽいし、自分たちの世代に向けた『紅白』というのを初めて経験したなあ、と思いました。

 

ただ、ウェブとかで見ると、今年の『紅白』に関して、悪い評判も結構あるみたいなんですよね。「民放のバラエティっぽいノリをやろうとしてスベっている」とか何とか。確かに、ところどころでマツコさんとタモリさんが出てきてコントっぽいことをやるくだりとか、しつこいし長いし、ダラダラしていたとは思いますよ。そしてあのパートが番組全体では浮いていたと思いますよ。でも、個人的にはそこはあんまり気にならなかったんですよね。

 

そもそも『紅白』って、面白い面白いと言って見るようなものじゃないんですよね。面白いものが見たいんだったら、裏番組の『笑ってはいけない~』を見た方が確実に面白いに決まっているわけですし。私が『紅白』に求めているのは、違うジャンルの歌手が大勢集まっているときのちょっとしたお祭り感みたいなものとか、スベり気味な演出やセリフの雰囲気だったりとか。そういうのがあってこその『紅白』だし、それでいいんじゃないの、と思うわけです。

 

最近はネット上などでも、視聴者の方が「ウケた・スベった」みたいなことを気にしすぎですよ。それは作り手が考えればいいことで、受け手は勝手に楽しめばいいはずなんです。『紅白』でも、最後の採点のところが分かりにくかったという批判があったりするらしいんですけど、そりゃあ、そんなもんでしょう。そのグダグダ感が『紅白』ですよ。勝ち負けを競っているのに勝ち負けはどうでもいい、そして演出もグダグダになって分かりづらい。でも、そういうところをツッコみながら楽しめばいいだけだと思うんですよね。

 

ただ、一方で、批判する人の気持ちもめちゃくちゃ分かるんです。私も、NHKのバラエティで、「民放のバラエティっぽいノリをやろうとしてうまくできなくてスベっているときの感じ」はあんまり好きじゃないです。普段は真面目な優等生が無理してギャグを言ってスベるときみたいな。直視できないほどに「うわー、あちゃー」と感じるときもあります。

 

でも、『紅白』はそれでいい!

 

紅白』は、ゆるいものをゆるいものとして楽しむお祭りだというふうに理解すればいいんじゃないでしょうか。

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ラリー遠田
ラリー遠田

我らがオモプラッタ編集長、お笑い評論家「ラリー遠田」!

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