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2016.11.12 編集長コラム

ヒラリー芸人

今週はアメリカの大統領選がありましたね。どちらが勝つか分からない接戦でしたが、大本命と言われていた民主党のヒラリー・クリントンがまさかの敗北。世界に激震が走っていますね。

 

さて、この大統領選は日本のお笑い界とも無関係ではありません。今、「ヒラリーのものまねネタ」でちょっとだけ話題になっている石井てる美さんという芸人がいるのです。振り返れば数年前、オバマが大統領に就任した際、デンジャラスのノッチさんがオバマのものまねでプチブレークしたことがありました。あのときほど「時流に乗ったものまねネタは強い」というのを思い知らされたことはありません。

 

石井さんは、現時点でも深夜番組『有田ジェネレーション』(TBS系)で有田軍団の一員としてレギュラー出演したりしていて、順当にご活躍されているようです。ヒラリーが当選したらこれからますますお仕事が増えていくのかも……と思っていたら、落ちてしまったわけですが。

 

石井さんのヒラリーのネタに関しては「いいのを見つけたなあ」と感服しています。というのも、私、石井さんとは少し前から面識がありまして。石井さんが本を出したときに、出版記念のトークイベントを一緒にやらせていただいたりもして、ちょっとしたお付き合いがあるわけです。ちなみに出身大学も同じで、向こうが後輩にあたるんですよね。

 

ということで、大学の先輩としてあえてぶっちゃけて言わせてもらいますと、お笑いというところを離れた普段の石井さんって、めっちゃ普通の人なんですよ。「石井さんの言うことで一度も笑ったことないなあ」、「そもそも普段そんなにボケたりもしないよなあ」、「マジでそういうの全然ないなあ」、と思うわけです。いや、いい人なんですけどね。

 

そんな石井さんは、いろいろなネタを持っていて、どれもそれぞれに悪くはないんですが、まだ突き抜けたものがないかなあ、という感じがあって。そこでヒラリーという題材を見つけたのは面白いなあ、と思ったわけです。石井さんは、「ヒラリーが演説の際、観客の中に知り合いを見つけて目を見開くところの真似」をするんですけど、それが妙に似ている。

 

それの何が面白いかというと、石井さん自身、もともと目つきがちょっと怖いんですよ。「え、何ですか?」みたいな感じのことを言うときに、なぜか異様に目が見開いていて、目が合うとギョッとしてしまう、「あれ、俺このまま石になるのかな」みたいなところがあるわけです。で、それは単独で見たらただ怖いだけなんだけど、そういうもともとある要素をネタに生かせたら面白いものができるんだろうなあ、というのがあって。ヒラリーのネタでは見事にそれが実現できている感じがするんですよね。

 

ぶっちゃけ、ヒラリーに顔全体が似てるかって言ったら、別にそんなに似てないですからね。でも、目を見開くときの表情は異常に似てる。だから面白いんですよ。

 

ちなみに、私、ヒラリーが当選する予定で数日前にこの原稿を書いていて、先ほど慌てて全面的に書き直しました。今頃、あらゆる新聞社や出版社で同じような修正作業に追われている記者やライターが大勢いると思われます。

 

皆さん、お疲れ様です。

 

God bless you!

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ラリー遠田
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