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2018.12.14 インタビュー

【前編】1.11阿佐ヶ谷ロフト、プロレス大好き芸人たちによるトークライブが開催!

「1.4東京ドーム」と聞いてピンと来たのならば、あなたは中々のプロレス好きだろう。新日本プロレスが毎年1月4日に東京ドームで開催する興行を指す言葉だ。1年の計は元旦にあり、と言われるが、まさしく元旦からプロレス愛好家たちの1年は始まっている。そんな中、「1.4」のみならず「1.11」にとあるイベントが開催されるという情報が飛び込んできた。プロレスをこよなく愛するお笑い芸人たちが、ただただ楽しくプロレストークを繰り広げるトークライブ、その名も『プロレス者の集い』が新年早々に行われるという。今回で9回目を迎えるというトークライブは、一体どのようなものなのか。主催であるジグザグジギー宮澤さんを始めとする3人にお話を伺った。

―――先日もみなさんで飲まれていたとか?

ジグザグジギー宮澤(以下、宮澤):前回の開催が7月なんですけど、みんな忙して中々予定が合わないので、打ち上げって言いながらも2、3カ月後になるんですよね(笑)。その時にはもうすでに次(のライブ)が近付いているので、起集会も兼ねてやってしまう。

―――次回で何回目になるのでしょう。

宮澤:9回目ですね。最初の頃、第1回目から出てくれているのは本間さんですね。小橋さんは2回目からかな。

や団本間キッド(以下、本間):1回目なんて、新宿の小さな会場でお客さんも1ケタじゃなかった? 確か5人とかだったような……。

宮澤:そうそう。出演者も5人くらいだったかな。しかも、その5、6人のお客さんもプロレスファンっていうよりはお笑いのファンで、『僕らのファンが付き合いで見に来てくれた』みたいな感じだったんです。だから、プロレスの話とか映像を流したりしつつも、いわゆるプロレスファンじゃなくても何となく楽しんでもらえるような内容にしたんです。内輪ネタで盛り上がるのは嫌だったので。そうしたら、思いの外楽しんでもらえたみたいで、最初に来てくれた人が2回目、3回目も来てくれて、お友達も連れてきてくれたりしたお陰で次第にお客さんが増えていったんです。途中くからは、プロレスファンの間でも「こんなトークライブがあるらしいぞ」と話題になったみたいで、4回目あたりは30人くらいまで増えていって、今では阿佐ヶ谷ロフトで70人も集められるようになりましたね。

―――第1回と比べると14倍! 業界内に浸透してきたということなのでしょうか。

宮澤:最初と比べると活気が出てきましたね。

本間:最初は、僕と宮澤さんが同世代なので、同世代ぐらいに通じるネタを話していたんですけど、そこに小橋さんとか、ユリオカ超特急さんが加わって(出演者の)年齢層も広がったから、それぞれが見ていたものもだいぶ広がったんですよ。

W・ニードロップ小橋太っ太(以下、小橋):好きなジャンルなんかもバラバラで、話題が一気に広がっていった感じですね。

宮澤:たとえば、本間さんはプロレス全般的に詳しいんですけど、リングスとかUWFとかの格闘技にも特化しているんです。小橋さんと言えば、もちろんノア関係ですし。同じ「プロレス好き」でも、それぞれ専門分野が分かれているんです。

(※リングス・・・1991年に設立された日本の総合格闘技団体)
(※UWF・・・かつて存在していた日本のプロレス団体)

―――そこが魅力なんでしょうか?

宮澤:そうですね。好きなジャンルの話を聞きたいお客さんがいれば、新しいジャンルを知りたいお客さんもいる。いまでも「プロレスのことがよく分からないから来ました」っていう方がいらっしゃるくらいですから。

小橋:意外と最前列とかに座ってくれたりするんですよね(笑)。

本間:そういう人もね、(トークライブ)終わってから「プロレスって面白いんですね」って言って帰って行ったり……。

宮澤:元々はジグザグジギーのファンで会場に来てくれていた若い女性の方がいらっしゃるんですけど、この子がすごくて、トークライブをきっかけにプロレスが好きになって、今や全国遠征に行っちゃうくらいドハマリしているみたいなんです。ツイッターを見てると「今日はひとりで北海道まで全日を見に来た」とか書いてあって、めちゃくちゃ驚きましたね。

―――お笑い芸人の方には「プロレス好き」の方が多いという印象を受けます。

本間:やっぱりなんか、お笑いと通じるものがあるんですかね。

小橋:下積みとかってことですかね?

宮澤:例えばですけど、(プロレスの)試合での乱入の時なんかに、傍から見るとめちゃくちゃシュールなんだけど、プロレスラー本人たちは真剣にやってるようなシーンであるじゃないですか。それこそWWEなんかだと「え、何やってんの?」みたいな。見ている僕たちからしたら面白おかしい場面でも、リング上のプロレスラーたちは真剣そのものでスッと決めてやるわけじゃないですか。芸人も、いわゆる「おふざけ」な場面でもヘラヘラはしないじゃないですか。お客さんに笑ってもらうために真剣にやっている。そういう根本のスタンスが似てるのかなあ、なんて思いながら見てるんですよね。

(※WWE・・・アメリカのプロレス団体)

僕は(お笑いの)養成所出身なんですけど、その時に先生から「真面目にふざけましょう」と教わったんです。「芸人は真面目にふざけるんだ」っていうのと、「プロレスラーはどんなシーンでも真面目に全力で挑む」ところが似ているのかなあと思います。

小橋:お互いに「見せる」「魅せる」っていうところが共通してるのかな。

本間:西口プロレスなんか、真面目にふざけてますからね。

(※西口プロレス・・・長州小力やアントニオ小猪木をはじめとしたお笑い芸人によるプロレス団体)

小橋:真面目にやらないと怪我しちゃうから。西口プロレスもね、みんな真面目にふざけてますから。……やっぱりね、痛いんですよ。お笑いプロレスでもプロレスであることに変わりはないんです。そこで僕はプロレスラーの凄さが余計に感じられましたね。僕たちがやっているのよりも何十倍、何百倍の強さでぶつかり合っている訳ですから。

宮澤:吉江つねおさんとシングルマッチでガチのラリアットが1回入っちゃったもんね。

小橋:そう。ラリアットが僕の喉元に入りまして、脳震盪みたいになって立てなくなったんです。吉江さんも完全にスイッチが入っちゃっていて、しっかり顔面に来てくれたんです(笑)。

本間:「おのれをぶつけられる」っていうのも共通する魅力かもしれないですね。。プロレスもお笑いも「自分を出さなきゃいけない」ところがあるので、そこも似ているかもしれないですね。言ってみれば、藤原組長が道場では1番強いのにスターじゃない、みたいな。僕らの事務所はSMAなんですけど、ハリウッドザコシショウとかバイきんぐさんとか「めちゃくちゃ面白いけどスターにはなれない」っていう藤原組長みたいな人が沢山所属してるんです。それで、プロレスで言ったらシュートレスラーのバイキングさんが大会で色々なアイドルみたいな人たちを容赦なく極めて勝っちゃって、チャンピオンなり、今は売れているみたいなストーリーがあるんです。

(※シュート・・・観客に見せることを無視し、本気で相手を潰そうとする行為)

宮澤:お笑い界のストーリーもプロレスっぽいんですよね。

小橋:売れるまでの苦悩なんかを最初から知っていたらグッと来るものがあるよね。藤原組長も強いのにスターにはなれなかった。

宮澤:職人気質みたいな人は芸人にもいますよね。「面白くても売れない」っていう。

小橋:そこもプロレスと共通している気がする。

本間:だから好きなんだろうね。

小橋:後輩とかを会場に連れていくと「小橋さん、次いつですか?」「次も行きたいです」みたいにハマっちゃう子が多いよ。

本間:お笑いライブだと、企画のコーナーで大喜利とかをやるじゃないですか。あれ、僕らは事前に大喜利の問題を知ってるんですけど、その場で初めて知ったみたいな顔をして「わー、マジかー」なんてやるじゃないですか。それで、お客さんに「問題とかって先に知ってるんですか?」って聞かれても、本当のことは言わないでしょう。本当のこと言えない、みたいな。芸人は知らないふりをするのが上手いんです。

小橋:ああ、それもプロレスっぽいですよね。セコンドに妨害されているレフェリーが後ろで行われている凶器攻撃に気付かないとかも、大喜利の話と同じですよね。お客さんからは「絶対気付いてるだろ」って思われてるし、言われるけど、プロとして気付かないふりをする。

―――それをとやかく言うのは野暮、ということですね。

宮澤:それはそういうものだと思って、真剣に見るんです。

本間:プロレスって、自分もそうだけど「相手を輝かせる」美学じゃないですか。相手を叩き潰すだけじゃなくて、相手の技を受けて、相手のいいところをも光らせて、そのうえで自分も輝く。お笑いもそうなんですよ。自分ばっかりが面白い話をしても意外と場は盛り上がらない。相手の面白さを引き出すのが大切なんです。

宮澤:言ってしまえば、お笑いライブ=プロレスの興行ですよね。「みんなでひとつの大会を作り上げる」っていう。

―――トークライブもでしょうか?

宮澤:「プロレス者の集い」の見所のひとつに、最初に登場する時、全員がプロレスラーのコスプレをして出て行くんです。それなんかも、種類が被ってしまったらお互いに潰し合うことになるので、「そっちはそっちのジャンルで、自分はこっち方面で行きます」みたいな暗黙の了解が出演者9人の中にあるんです。

小橋:不思議と被ったことないよね。

宮澤:ないですね。僕が映像を作ったりもするので「誰が何をやるのか」は知ってはいるんですけれど、基本的に他の出演者同士は当日まで言わないんですよ。僕ら同士のお楽しみじゃないですけど。楽屋で着替えていくうちに段々と分かっていく、みたいな。……でも、今まで僕がまとめてきた中で、「これ、誰かがやるんで変えてください」って言ったことはないですね。

―――コスプレですか。ちなみに、お三方は前回何をやられたんですか?

宮澤:僕は齋藤彰俊さんでしたね。というのも、齋藤彰俊さんからご本人のガウンをお借りできたんです。以前、一緒に飲ませていただいた時に「実は7月にこういうライブがあるんです」「このライブでは、みんなそれぞれレスラーのコスプレして出てくんですよ」みたいなは話をしていたら、彰俊さんが「僕が昔着ていた、それこそ三沢さんが最後の時に着ていガウンがあって、今はファンの方の前でお見せする時がないから、よかったらぜひ着てください」って、タイツとガウンをお借りさせて頂けたんです。本当なら、いつもは手作りするんですけど、その時はイレギュラーでご本人のものお借りして出ましたね。

―――コスプレの域を越えています。小橋さんは?

小橋:僕? 膝の手術から復帰する時の小橋建太さんでしたね。復帰する時、小橋さん1回金髪にしたんですよ。その時のコスプレをしました。

本間:ずっと小橋建太しばりですよ(笑)。

小橋:全部、小橋建太なんですよ。途中でオレンジの小橋建太もやりましたね。次第にバージョンがなくなってきて、今回は金髪にしたんですけど、当日スプレーで金髪にしようかなって思っていたら、どこにも売っていなくて。「ヤバいヤバい」「あと30分で開演なのにどうしようどうしよう」ってなって、「分かった。もうブリーチをしよう」と決心して、近くの薬局でブリーチを買ったんです。ただ、色が抜けるのに時間が掛かるのを失念していて、間に合わず軽い茶髪になるっていう……(笑)

宮澤:てっきり金髪のカツラかなんかを持ってくると思ったんですよ。当日にパっと見たら全然金じゃない(笑)。

本間:地毛を染めてまで小橋建太一本でね。

小橋:ただね、次回はどうなるか。

―――「もしかしたら」があるかも知れないということですね。本間さんは?

本間:僕はジョン・テンタでしたね。北尾に八百長野郎と言われたことでお馴染みのアースクエイク・ジョン・テンタ。WWEがまだWWFだった時の、見た目のキャラが濃い怪力レスラーたちが好きなんですよ。ジョン・テンタの前はヨコヅナっていう、グレート・コキーナっていうレスラーが横綱のキャラをやっていた時期があって、それをやりました。その前はヒットマンことブレット・ハート。蛇を巻きつけて入場してくるジェイク・ロバーツもやりました。

小橋:本間くんのコスプレは毎回会場の一部にしか伝わってないんだよね。

宮澤:コア過ぎるんです。

本間:これがヨコヅナ本人で、これを僕がやるとこう。

宮澤:ガリガリやないか(笑)。

本間:これは、この前のジョン・テンタ。

宮澤:これ、いつも楽屋でみんな爆笑してます。

小橋:げらげら笑ってますよ

宮澤:チョイスがいいんですよ。

本間:ライブが決まると、まずコスプレを考えるのが結構憂鬱なんですよ。

―――憂鬱? 楽しみじゃないんですか?

本間:「今度は何やろう」みたいな悩みですかね。割といつもワンアイテムから膨らませることが多いんです。ジェイク・ロバーツの時は、たまたまお笑いを辞める先輩が「もう使わないからあげるよ」って言って、ネタで使っていたゴムの蛇をくれたんです。それを見た時に「あ、ジェイク・ロバーツできるな」って。他にも、中野のブロードウェイで変なグラサンが売っていたから「これ掛けたらブレット・ハートになれるかな」とか、番組の企画で相撲をやらされて、たまたまマワシを持っていたので「今回はヨコヅナだ」みたいな。全部そういう感じなんですよね。

小橋:ホント楽しみだもん、楽屋。当日の楽屋が本当に楽しみ。

宮澤:あと、藤井ペイジさんを見ると、楽屋にいるみんなの頭の上に「?」が浮かぶっていうのが毎回ありますよね。

本間:クオリティが低すぎて……(笑)。

小橋:「誰ですか、それ」って毎回言いますよね。

本間:木村健吾さんをやった時も、まず垂れ目にして、謎の稲妻のマークが入ったTシャツを着てきていて。そんなTシャツ見たことないんですよ。

小橋:それだけで木村健吾を成立させようとするんですよ。みんなに「それ誰ですか?」って聞かれてましたからね。

宮澤:いつも集合写真を撮って、あとでツイッターにアップするんですけど、見に来られなかったファンの方から「この人だけ元ネタが分からないんですけど」と言われます……(笑)

―――クオリティは少しずつ上がってはいる?

宮澤:上がってないですね。

小橋:横ばい状態です。

本間:僕らもお客さんも、誰か当てるのもひと苦労です。

宮澤:藤井さん、決めるのは早いんですよ。次回なにやるかも昨日の段階で決まってるくらい。準備する時間はたっぷりあるはずなんですけど、クオリティが毎回低い。その辺も見所のひとつになっていますね。

小橋:しばらく経って見返すと「あれ、藤井さん何やってたっけ?」ってなっちゃいますよ。

宮澤:あと、コスプレだと青木さんがすごいですね。青木さんは後輩にスーパーニュウニュウっていうコンビがいるんですけど、そこの大将っていう子が段ボールとガムテープで小道具を作るのが得意なんですよ。普段は自分たちのコント用に作っているみたいなんですけど、青木さんは後輩の大将に「プロレス者の集い」の為だけに発注を掛けて、立体的なマスクを作ってもらっているんです。

―――段ボールとガムテープでマスクが作れるんですか?

本間:新聞紙で型を取って、そこに段ボールを貼って、さらにガムテープで色付けしていくっていう作業らしいですよ。なので、直前になると青木さんはその後輩の家に行き、サイズとかを測って、その日1日で仕上げちゃうみたいです。

小橋:また青木くんの細かいところが、そのマスクを取ると、下にイービルのメイクをしているっていう。

(※イービル・・・新日本プロレスで活躍するプロレスラー。独特なメイクをしている)

小橋:この時のTAKAみちのく、ひどかったよね(笑)。

宮澤:そうそう。これひどいとか言ってたら、ツイッターで見つけたTAKAさん本人が反応してくれたんですよね。

本間:「雑だなー」っていじられたんでしたっけ?

宮澤:この石田くんっていうのはお坊さんの芸人で、もちろん坊主なんですけど、そこに黄色いモールを3、4本貼り付けて、それでTAKAみちのくが完成したっていう、本当にアイディア勝負ですよ。「たったこれだけでTAKAみちのくになれる」っていうのを発見したんですけど、写真を見たTAKAさんに「雑だな、これ」って言われてしまったんです(笑) 最近は結構ご本人に見つかるパターンが多くて、このササダンゴマシンも、ササダンゴさんご本人がコメントしてくれたり、前回ユリオカさんはブラザーヤッシーさんやったんですけど、なんかブラザーヤッシーさんから「いいね」が来ていて、おそらくプロレスラー界隈にもこのイベントが知らないうちに浸透してるんだと思います。

小橋:前は誰か見に来てくれてたよね?

宮澤:佐藤光留選手ですね。かなり笑ってましたね。ちょうど話の流れで「ガイ・メッツァーの試合は膠着ばっかりで面白くない」っていうような話をしたんですよ。佐藤さんはパンクラスですから、そのことがよく分かるそうで爆笑してましたね。「まさかここでガイ・メッツァーの話が聞けるとは」みたいに。

(※佐藤光留・・・プロレスと総合格闘技、ふたつのリングで活躍する格闘家)

本間:最近は関係者の方とか、プロレスのサイトをやってる方が来てくださったりしますね。ターザン山本さんもこのライブのことを知ってくださっていて、結局都合が合わなかったみたいですけど、前回のポスターを持って写真を撮ってくれたんですよ。「プロレスラーは誰も出ないの? 君たち芸人だけでやるの?」「もう、変態の極みだね。最高だよ君たち」なんて言われて。

小橋:そうですね。変態だよね。

宮澤:変態です、変態。

小橋:「みんな本当にプロレスが好きだね」って言ってるもんね、楽屋で。

本間:楽屋から会場まで、ずーっとプロレスの話しかしないですもん。

―――さすがに9回目ともなれば話が尽きてしまうのではないですか?

小橋・本間:いやいやいや。

宮澤:もう、熱を帯びる一方ですよ。

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